
今回は先日開催された「チャンピオンズリーグ2026 愛知(以下、CL愛知)」に向けた「環境考察」と、使用した【テラスタルバレット】の選択経緯、デッキの解説をさせていただきます。
CL愛知参加前における各デッキの評価や、その他候補デッキの紹介、大会を終えての反省など、【テラスタルバレット】を使っていない方にも役立つ内容をなるべく盛り込むようにするつもりなので、ぜひ最後まで見ていってください!
発売直後に【Nのゾロアーク】デッキがわずかに増え、気持ち程度に【ドラパルト】【サーナイト】といったデッキが数を減らしたような雰囲気がなんとなく浸透していて、大会に出てみると【マリィのオーロンゲ】デッキを使う強いプレイヤーの姿がちらほら見られました。
また、【Nのゾロアーク】に対して強く、やや【ドラパルト】や【サーナイト】を苦手としていた【バチュルバレット】【テラスタルバレット】というデッキが、CL愛知1週間前に結果を残して目立っていました。
これらのたねポケモンを主体としたデッキがCLの前週に目立ったことによって、最終的にはCLに向けて【ドラパルト】【サーナイト】のシェアも戻り(【サーナイト】の方が人気なイメージ)、以下のような環境になると予想しました。
【サーフゴー】デッキは相変わらずのTier1です。

【サーナイトex 】【マリィのオーロンゲex】【ドラパルトex】(各8~10%前後)
【タケルライコex】【リザードンex】【 Nのゾロアーク】【テラスタルバレット】【バチュルバレット】【メガガルーラex系統(ガルーラバッフロンとアブソル合算)】 (各3~6%)
大会前にメンバーシップに載せていた考察をほぼそのまま転載しています。
プレイでいくらでもひっくり返せる(というかマッチ運でいくらでもひっくり返る)ので好きなデッキ使いましょうは大前提。
迷ったらこれでいいです。愛知が久々のポケモンカードならこれ。
【サーフゴー】相手に別に有利取れない点と、計15%くらいいる【ドラパルト】、【オーロンゲ】が普通にきつい点、まあまあ事故る点からあまり評価していません。
対【サフゴ】はルミナス多投+ふうせん採用(+《ファイヤー》/《イーユイ》両採用)で非exで攻撃しやすくするか、アンフェアで非エク面を咎めるかで対処したいイメージ。 マシラ型の方がまだ【ドラパロンゲ】に勝ちそうかつ事故が少なそうなので全体勝率が高く保てると思っています。
序盤に無理にらくらいあらしに固執しないのがコツになりそう。ジャッジランディングで破壊しましょう。
対サナドラパはやや厳しいですが、それでも(正しくプレイすれば)5分くらいは取れるとおもいます。
サフゴ/リザの上2つにきちんと勝つことが難しく、シェア通りにあたるとやや厳しいので工夫が必要だと思います。
【アブソル】と【バチュル】が合わせて6、7%いるのも嫌なポイントです。
プルリル型がややおすすめ。(←ここは全然間違ってました...)
【ライコ】がきついイメージですが、王道の縛る戦術の他、【ライコ】側が初動のセットをミスっていると、《ワザマシン エナジーターボ》で作った【アブソル】が暴れられる展開になる可能性もあります。 Day1は比較的対戦時間長めで両負けリスクが低いので、海外に【アブソル】を持っていっている有名プレイヤーが好んで使ってくる可能性があります。
正直Aにしても良いですが、週末に多少目立ったのもあり、やや低めにしています。
対【サフゴ】がしっかり勝てる数少ないデッキタイプです。
《クレッフィ》スタートされなければリザにもかなり有利に戦える点、【ライコ】にも戦いやすい点から期待勝率が高く、不利とされるサナにもサイド落ちなど込みでなんだかんだ押し切って勝ったりします。 グッズロックはきついのでさすがにエースペは《きらめく結晶》派でいます。。(マシューさんごめん) プレイ構築次第で伸びますが全体的にはBくらいの評価だと思います。
【サフゴ】【ライコ】【バチュル】等の速いデッキについていくのが難しく、油断すると2進化もきつくなります。
構築自由度が高いですが、その分課題解決が難しいので、よほど自信がない限り使用はおすすめしません。
悪くないですが、テツノイサハ/デンチュラ/ピッピ/ラティアス等のサイド落ち(2落ちがやばいのはもちろん)、要所で《ボスの指令》を引けなかった場合のテンポロスがどうしようもない側面はあります。 
上記の考察と、そこから1週間程度の練習期間を経て、デッキ選択を【リザードン (《マシマシラ》型)】、【ドラパルト《リククラゲ》採用】、【タケルライコ(宝石型)】、【テラスタルバレット】に絞りました。 トーナメントへの進出を考えた場合、少なくともDay1を7勝1敗、できれば8勝0敗で通過しておきたいため(※)Day1は安定していてかつ対応力も広いデッキを使って満遍なく勝とうと考えました。
(※6勝2敗の場合7連勝が必要で、対戦相手も戦績が良いDay2で実現するのは難易度が高め)
「◯◯デッキに当たると勝てない」といったデッキタイプを使うと、マッチングのブレで2戦落としてしまう可能性が否定しきれず、気持ちとしては多少不利であってもプレイングの差でどのデッキにもある程度は勝つ可能性のあるデッキを選択したかったです。
候補に挙げたデッキはどれも上記の要素をある程度満たしていましたが、「ほうせきさがし」のギミックを採用したデッキが初動の安定感が高く1日目で7勝以上しやすいという結論に至りました。
なかでも《ピカチュウex》を採用できる【テラスタルバレット】はポケモン単位で《サーフゴーex》に強く、横にいる【バチュルバレット】、【タケルライコ】等のアグロ系統のデッキに対しても強いと考えました。 CL前の月曜日から本格的に【テラスタルバレット】を使い始めました。
「シークレットBOX杯」は一緒にYoutubeにも出てもらっているマシューさんが毎週月曜日に開催している大会で、秋葉原のカードラッシュで18:00から4、5戦本格的な対戦を楽しめます。
デッキコード:SMyXyM-U6O0IP-ERMyUM
《ポケモンキャッチャー》は仲良くしていただいている友人の方からおすすめされたカードで、使ってみると、勝利までのターン数が短いこのデッキにおいて、1回表がでる効力が高く、負けそうな展開を一気に勝ちまでもっていける非常に有効なカードだと感じました。 自分ではあまり考えつかないカードなので、良いアドバイスをいただいたなと思いました。
《ブライア》は【リザードン】や【サーフゴー】、【タケルライコ】などに対し、より綺麗に勝てるようにしつつ、【マリィのオーロンゲ】に対しても不意打ちで使えないかと考えていたのですが、あまり使うタイミングはありませんでした。 結果としては5連勝で優勝することができ、ある程度自信を持ってCLに向かえるのかなと思っていました。
一方で練習を進めていくと、強いプレイヤーと対戦したときに高い要求をかけ続けられて厳しい試合になることが多いという課題も感じました。
また【サーナイト】について、《ふしぎなアメ》2枚採用の構築が増えつつあり、後攻2ターン目から連続で《ふしぎなアメ》を使われるような展開がかなり重く感じました。(若干【サーナイト】側が上振れていただけな気もしますが) エネルギーの手貼りの価値も大きく、《大地の器》を増やしたのも良かった気がしています。 《リーリエの決心》や《ナンジャモ》の採用がなくとも悪くない確率で戦えると感じたということです。実際PTCGL上で本番使用構築を30戦ほどこなす中で、負けを3、4戦に抑えることができていました。 シークレットBOX杯使用構築がPTCGL上で15勝2敗だったので、あまり差がなかったです。
自分がCLを優勝したときにも《トドロクツキex》が活躍してくれたので、スピリチュアル的にも期待を込めて採用しました。 デッキコード:9QLNgH-aMM3F6-niNLgn
Day1を7勝1敗で通過しましたが、Day2では振るわず負けてしまいました。
本デッキの最序盤の攻撃役かつコンセプトにあたるカードです。
サイドを2枚取るところから始められるアグロデッキはやはり強力。サイド落ちへの考慮や序盤引いて強いことから2枚採用が平均的です。
中終盤に《ナンジャモ》などから止まってしまったときにも、とりあえず「すすりなく」を使うことでエネルギーやポケモンの展開を間に合わせて勝つ流れを作りやすいです。 【サーフゴー】や【ソウブレイズ】【タケルライコ】などのデッキに構造的に強くなるカードです。
これらのデッキに対して特性の「がんばりハート」で1度攻撃を耐えることができ、サイドを2枚ずつ取られて負けないため、はじめに取るサイドが1枚になってしまっても、1枚→2枚→2枚→1枚などとサイドを進めて、4ターンで勝つ要求の低いルートが選べるようになります。
また、【サーナイト】デッキに対しても、1体目の《サーナイトex》は1回の「アドレナブレイン」を使ってHP280で攻撃してくることが多く、《ピカチュウex》の「トパーズボルト」できぜつさせることが可能です。 (多くのパターンがありますが、あくまで一例としての話です)
序盤のグッズロックや終盤の手札干渉が強い【ドラパルト】などとのマッチアップは、このポケモンを前に出せるかが大きく影響します。
また、ワザの「マシンガンコンボ」も攻撃オプションとして優秀です。不利な状況からでもコイントスでワンチャンスを掴むことができます。
《マラカッチ》や《イベルタル》で縛ってくる相手に対しては裏目になりますが、採用率や縛られた後の展開、そもそもの縛りへの要求値などを鑑みてエネルギー損失の方を重く見ることもしばしばあります。 当然《イワパレス》に対しては《ミストエネルギー》をつけられると「くるいえぐる」が有効ではないですが、序盤に引かれなければ勝てる可能性が残ることと、カードが見えなければ警戒されづらい点、《ミュウex》の「ゲノムハック」による攻撃も突破手段として併用できる点から、勝ち筋を残すカードとして一定の効力はあると考えました。 ベンチポケモンにエネルギーを1枚ずつつけて、《Nの筋書き》でバトル場に移す動きが可能になります。 ・Day1でホテルに戻る際、2日目のパスをもらい忘れて会場との往復で2時間ほど浪費し、体力と2日目に向けた調整の時間がなくなってしまったこと。(当日)
・対戦時間25分への慣れとプレイング(当日と事前準備)
負けた試合はどれも気持ちとしては紙一重な試合でしたが、1日目で30分前後の試合に慣れすぎていて、時間が短い中でのプレイングの決断で少しずつ形勢を損ねていた部分があったと思います。
どれかのデッキを集中的に極めるプレイヤーが多い中で、色々なデッキに手を出していた側面もあって、【テラスタルバレット】の仕上がりはあまり高くなかったのかもしれません。
Day2のデッキ選択としても、上手なプレイヤーと対戦することがわかっていて、かつ立ち回りもある程度知られているであろう中で、【テラスタルバレット】の選択が正しかったのかあまり自信がなかったです。
ただ、いざ乗り換えるとしてその他の候補デッキに自信があったわけでもなく、それらを使って大会に出る経験を1回くらいは積むべきだったようにも思われます。
結局Day2直前の朝3時半くらいまで訳もわからずPTCGLをしていました。
事前準備を怠ったこと(≒熱量が中途半端)と、大会中に無駄に体力を使ってしまったことを反省しています。
デッキコード:32UMpM-DcrUUG-MSMRyy
デッキコード:vkk1vv-Qob89k-b5fVVV
《タケルライコex》の2枚採用で序盤で運用できる確率の上昇と、【サーナイト】対面での中盤以降での撃ち合い性能向上を狙っています。 デッキコード:5vvkb1-ICpgCK-Vbk1VV
【タケルライコ】以外はまともな大会運用経験がなくいわゆる脳内デッキですが、興味のある方は試してみてください。
今回は先日のCL愛知のレポート記事でした!いかがだったでしょうか。
候補デッキやデッキ選択の背景、反省点など多くの人に役立つような情報を散りばめてみたつもりですが、走り書きで読みづらい文章になっていたら申し訳ございません。記事への高評価もお待ちしてます!
おそらくラッシュ通販への登録が必要ですが、なにかと便利なサイトなのであわせてお願いします。