今回は9月13日発売の強化拡張パック「楽園ドラゴーナ」の注目カードを紹介していきます。
サンムーン時代からの再録カードであり、当時もよく使われていたカードです。
特に現環境では《ペパー》軸のデッキに自然に組み込みやすく、様々なデッキで見かけることになるカードだと思います。 疑似的なエネルギー加速になるカードであるため、今まで起動が難しかったカードたちも無理やり動かすことができたり、後半に起動していたポケモンを中盤で運用することもできるようになりました。
たねポケモン全員のにげるエネルギーがすべてなくなるため、後攻1ターン目に特定のワザを使いたいようなデッキタイプではかなり採用する価値の高いカードになります。
300という高水準のHPを持ち、トラッシュから2エネ加速を搭載しているため攻撃へのハードルも高くないため扱いやすいポケモンexです。
事前評価だと《フトゥー博士のシナリオ》でダメージを流しながら戦っていく形がいいとされていますが、1回相手の攻撃を受けられている場合はその時点でかなり有利な展開であると考えられますので、《博士の研究》や《ナンジャモ》等のドローサポートをちゃんと使っていって2ターン目からちゃんと攻撃できることが大切であると考えています。 HP300を一撃で突破してくる相手に対してどういった解答を準備するかが今後の注目ポイントになりそうです。
当時は、有名な【ルガゾロ】というデッキに採用されていて、《ルガルガンGX》の「デスローグGX」を1回の手貼りで打てるようにするために採用されていました。 現行のスタンダード環境でも手貼りの回数を減らすために採用されるんじゃないかなと思います。
特性「スターバース」で必要カードを持ってきやすいのもポイントだと思います。
あとはサイドの取得タイミングを管理しやすいコントロール系のデッキでの採用も考えられます。
エネルギーの枚数を絞っているデッキに対しては、即「ロストヘッド」を打つことができるだけでかなりのアドバンテージが取れると思います。
特性「スカイライン」が便利で、たねポケモン中心のデッキの足回りを支えてくれます。日産?
【ミライドンex】だったり、《オーガポン みどりのめんex》を展開の軸としている【タケルライコex】や【レジドラゴVSTAR】なんかは殴り出しのスピードが重要なので採用しやすいと思います。 地味にワザ「むげんのやいば」もそこそこの打点が出ます。
相手の手札枚数ぶん引き直しをさせるクセ強カードです。
良さそうな組み合わせとしては、《クセロシキのたくらみ》で相手が重要カードだけを残したタイミングで引き直しさせて事故を狙うなどですかね。 ただ、どのデッキでこのコンボをするのかが難しいです。
注目すべきポイントは特殊エネルギーを全てトラッシュできるという点。
言うまでもなく、【ルギア】への強力な妨害となります。
【ルギア】というデッキは《アーケオス》を狙われ辛くするため、もしくは狙われたとしてその後も戦えるように場にある程度エネルギーを出しておく必要があります。 そこに《メガトンブロアー》が刺さり、【【ルギア】側は終盤のエネルギー不足に悩まされることになると考えています。 サポートや特性とは異なる、新しい形で手札を増やせる1枚。
手札補充系のサポートを使わずして手札を増やせるため、《ボスの指令》などの攻めのサポートを使いやすくなります。 また、一度手札や山札に返してしまえば再利用が可能な点も強力です。
特に【カビゴンLO】等の耐久系デッキはこのカードで強化されるかもしれませんね。
バトル場で発動する特性との相性が良く、特性使用後にいれかえ系のカードを使わずに別のポケモンにバトンタッチできます。
《ゼロの大空洞》を使うデッキに採用すればベンチ枠を気にすることなく展開していけますし、必要なくなれば《ゼロの大空洞》が消えたタイミングでトラッシュすることで、弱点である低い耐久力を晒さずに済みます。 特に最近は《重力玉》を使って攻撃できないポケモンをバトル場に縛りつつ逆転するような【ドラパルトex】も増えていますが、そういった妨害にもめっぽう強いです。 ポケモンのワザエネルギーを無色一個分少なくできるポケモンのどうぐです。
相手よりサイドの残り枚数が多いときにしか効果を発揮しないカードではありますが、つけ先のポケモンに制限がなく、レギュレーション内の多くのカードを見返さなければならないと考えられます。
少なくとも来年まではポケモンexが主体の環境が続くと予想しており、ワザ「こがしつくす」によってエネルギーを簡単にトラッシュできるこのポケモンは、環境で流行するexポケモンの種類によっては超強力なメタカードになってくる可能性があります。
炎エネルギー1枚でワザを使えるため、幅広いデッキに簡単に採用していける一枚かなと思います。
相手がドラゴンタイプのポケモンであればマヒ状態にすることができます。
マヒ状態は1ターンの間ワザを使うこともできず、受けたポケモンを逃がすこともできないという非常に深刻な状態異常です。
バトル場のポケモンをベンチと入れ替えるカードや、場のポケモンを手札に戻すようなカードを持っていないと1ターンそのまま相手に返すことになってしまいます。
「楽園ドラゴーナ」発売前の現時点(執筆時点)では《タケルライコex》、《ドラパルトex》、《レジドラゴVSTAR》といったドラゴンタイプのポケモンが多く活躍しており、いずれも攻撃性能の高いポケモンとして注目されているので、それらをマヒ状態にしつつターンを稼いで逆転につなげられる可能性のあるこのカードは注目の一枚になってくるかなと思います。 以前は【ムゲンダイナVMAX】のように手札からエネルギーを貼ることが重要なデッキで、動きが遅れた際に使えるよう採用されていたのをよく覚えています。
ワザの使用に無色エネルギーが必要なデッキは、一度採用を検討する必要がありそうです。
特性「ごうきんビルド」が強力で、トラッシュから基本鋼エネルギーを2枚、自分の鋼ポケモンに加速できます。
スタジアムの《フルメタルラボ》と組み合わせると、実質HP330の1進化ポケモンとして運用することも可能です。 また、エネルギーの加速先は鋼ポケモンであれば良いため、「かたきうち」の《ザマゼンタ》を非ルールのアタッカーとして運用しやすいのも良いですね。 地味にワザで弱点がなくなるので、鋼タイプの《かがやくリザードン》が厳しいという問題も克服できるのはポイントです。 後攻最初の番でしか使う事ができませんが、好きなサポートカードを手札に加えられるのは超強力です。
採用が見られそうなのは、【タケルライコオーガポン】や、後攻に特化したロスト系デッキでしょうか。
特にロスト系デッキは使えなくなった《おたすけベル》をロストゾーンに送れるので、山札に不要なカードとして残り続けることもなく、とても相性が良さそうに感じました。