2024年9月22日(日)23日(月・祝)の2日間にかけて行われた『チャンピオンズリーグ2025 東京(以下CL東京2025)』マスターリーグのレポートになります。
使用した構築に当日の環境考察、対戦レポートとボリュームある内容となってますのでぜひ最後までご覧ください。
ポケモンカードゲーム チャンピオンズリーグ2025 東京(株)クリーチャーズ、(株)ポケモン
『CL東京2025』マスターリーグは、5000人が参加する超大型の公式大会です。
2.『CL札幌2024』で本戦①へ進む(Day2進出、Day1成績7勝2敗以上)
4.2024年6月30日(日)時点でのCSPランキング上位者(TOP40)
5.『スクランブルバトル 静岡 CL2025 東京プレ大会』8勝0敗or7勝1敗
昨シーズンまでとは異なり参加人数5000人と参加へのハードルが下がったと思いきや、優先参加の選手がこれだけの数出場する『CL東京2025』はPJCSの次にレベルの高い大会になっていると感じました。
しかし、【タケルライコex】があまりに強すぎる!!
【タケルライコex】は不利対面相手でも相手の動きが少しでも鈍ければ咎められる程のデッキパワーがあり、シェアが大きく下がる事がありませんでした。
その結果、【タケルライコex】に不利な【ドラパルトex】が減少し、【タケルライコex】に対して有利を取れる【リザードンex】や【ルギアVSTAR】といったデッキたちがシェアを伸ばしていきました。
そんななか9月21日(土)に行われた、第16回カードラッシュCSの分布はこちら。
【ルギアVSTAR】が躍進、【リザードンex】と【タケルライコex】の数はあまり変わらないほどになってました。
この結果を受けて予想した当日の環境は、以下の通りです。
Tier1:【リザードンex】、【タケルライコex】
Tier2:【ルギアVSTAR】、【ドラパルトex】、【サーナイトex】、【レジドラゴVSTAR】、【パルキアVSTAR】
1日目7回戦のうち、Tier1は2回以上、Tier2に1回は当たるようなイメージです。
今回の使用候補は以下の3デッキでした。結果的には、【レジドラゴVSTAR】を使用することになります。
大会1週間前の練習で【タケルライコex】が強いと感じましたが、直近の自主大会で明らかにマークされており、やることが明確(ゴールにたどり着くまでの過程でプレーの差は出ます)なので、対【タケルライコex】のプレーは一般的に完成されつつあると感じました。
その結果【タケルライコex】の使用を断念し、残り1週間で【レジドラゴVSTAR】と【ルギアVSTAR】を詰めていくことに。
結果的には、Day1では5勝2敗で通過できることから【ルギアVSTAR】よりデッキの振れ幅が少ない【レジドラゴVSTAR】を選択。環境の立ち位置も悪くなさそうだったので、良い選択だったと思います。
デッキコード:QHHn6L-fUqDYy-ngg6nH
Day1は、調整メンバーであるアライヨシユキ選手(Top4)、イタガキタクト選手(Top8)らと同じリストを使用しました。
Day1はさまざまなデッキとマッチする可能性を考慮し、自分のデッキパワーを最大限に発揮できるよう安定性を重視したリストになっています。
今までだと朝には会場にいなければならなかったので、新鮮でしたね。ただ、終わる時間が遅く、2日目までの時間が減っているのは若干気になるところでした。
先攻で何事もなく勝ちました。初心者の方で緊張もあったようで、場慣れのアドバンテージが大きかったです。
先攻を取れなければ不利な対面ですが、後攻でのスタート。
先攻1ターン目にエネルギーが貼られずに番が返ってきたので、《ポケモンいれかえ》等の採用がなければ、先攻2ターン目に攻撃されることはありません。 読み通り攻撃されなかったので、ベンチを《レジドラゴVSTAR》のみに絞り、攻撃を耐えながら「ファントムダイブ」と「ロストインパクト」を要所で打ち分けて勝利。 立ち上がりはお互い上々でしたが、「ファントムダイブ」の猛攻に【サーナイトex】側が耐えきれず、そのまま逃げ切ることができました。
おそらく昨シーズン世界権を取ったプレイヤーとのマッチです。
相手のミスもありましたが、不利なマッチを上手く拾えて頭が冴えてきているのを感じます。
《オーリム博士の気迫》が無かったのか、ベンチを呼ばれながら攻撃されることはなかったので、サイドを先行して2-2-2で勝利。5勝0敗でDay1突破が決まり、ひと安心します。 Day1は6勝1敗と上々な結果。明日うまくいけば決勝トーナメント進出もありえると感じていました。
デッキコード:cKY8D4-ABg9v3-c8Kc8a
Day1は【カビゴン】などのコントロールデッキが多く抜けていたので、《大地の器》を1枚《ボタン》に変更して出場しました。コントロール系統にはもちろん、「ファントムダイブ」でたねポケモンに乗ったダメージを消せるので便利な1枚です。 当日は朝7時30分に東京ビッグサイトへ。マジで朝早いです。
到着後は、同じCard Rush Prosのだんのうらさんと合流。お互い6勝1敗なので、もしかしたら当たるかも?といった会話をしていました。
先攻を取れたので《ルチャブル》+「ファントムダイブ」を目指してプレーします。1ターン目にエネルギーを貼れていたこともあり、無事達成。 このマッチは後攻だと厳しい試合展開になることも多いので、じゃんけんに勝ってマリガンで相手の手札を見た時にホッとしてました。
後攻を選択されたので、概ね【カビゴン】か【トドロクツキex】のようなデッキと予想していたら【カビゴン】でした……。
序盤は順調でしたが、ゲームに必要のない《レジドラゴV》を置いてしまい、ベンチ枠が足らなくなり敗北。 このミスをこの後の2試合で引きずることになります。
10回戦のミスでメンタルが折れてしまい、この試合は集中してプレイできませんでした。
『CL大阪2025』の優先出場権獲得には10勝が必要なため、この時点で崖に立たされました。
【リザードンex】は、大きな事故が起きない限りは優位に試合を進められるので、ちょっと安心します。
まずは1勝を収め、悪い流れから切り替えようと精神世界で激闘を繰り広げます。
東海の有名な調整グループのメンバーと対戦。第14回カードラッシュCSでもマッチしており、「ここで戦いたくなかったね~」と試合前に談笑していました。相手は相当な強豪プレイヤーなので、緊張が走ります。
【レジドラゴVSTAR】のミラーは、お互いが《ピィ》の「にぎにぎドロー」で待ち合うと、先に《ボスの指令》を引いたプレイヤーがゲームの主導権を握るマッチです。お互いに《ピィ》がバトル場でにらみ合ってました。 2日目で最も濃かった試合を制して安心したのと同時に、彼のためにも次の試合はなんとしても勝とうと熱い気持ちになります。
このプレーをすることで《サマヨール》、《ヨノワール》の特性「カースドボム」を使いにくくできるので、先攻2ターン目に180ダメージを負った《レジドラゴVSTAR》が突然倒れる事がなくなり、ダメージレースで優位に立てます。結果、相手の攻撃回数が足らず、勝利できました。 最終戦績は10勝5敗で305位。途中のミスでメンタルが揺れながらも、『CL2025 大阪』の優先出場権を獲得できました。
大会形式は今シーズンから大きく変わり、優先出場権が今までの7勝2敗(勝率78%)から10勝5敗(勝率67%)になったので多少楽になるかと思いきや、ちゃんとハードでした。
レポートを執筆していて感じましたが、イージーウィンの試合がそこまでなく、この環境の難しさを改めて実感しました。
なんにせよ、無事に『CL2025 大阪』の優先出場権を獲得できました。プロ1回目のCLでまずまずのスタートを切れたのは少し嬉しかったです。
調整仲間のアライヨシユキ選手が3位入賞、イタガキタクト選手が8位入賞していたことからも良い刺激をもらえました。
もう再来週には『第1回PCPL』や『シティリーグS1』と大忙しなので、また練習してみなさんにいい結果が報告できるようにがんばります。