こんにちは、カードラッシュプロのHaruことミワハルキ(@Haruer4)です。 今回は先日行われた第一回PCPL(ポケモンカードプロリーグ)、そしてアメリカLouisville Regionalで使用した【リザードンex】の構築紹介になります!
各カードの採用理由や、環境デッキに対する立ち回りの一部を紹介していければと思います!
大会を通じて意識したことなど、プチコラムも記載しておりますので、ぜひ最後まで読んでいってください!
デッキコード:4Dx48c-vDDUZg-ax84c4
《ヨノワール》が2枚採用されていることにも、【カビゴンLO】に強くする他にコンボパーツをより手札に集めやすくする意図が込められています。 《ビーダル》は【タケルライコex】に対して序盤サイドを1枚しか取られないポケモンだけで盤面を作ってカウンターを行ったり、サイド2枚を取られてしまった後に《リザードンex》、《かがやくリザードン》、《ビーダル》の盤面を作ることで2回の攻撃でサイド残り4枚を詰めづらくしつつ、手札干渉にも強い盤面を作れるカードとして優秀です。 「にぎにぎドロー」の《ピィ》はギリギリまで採用を悩みました。 《なかよしポフィン》しかない手札を一定確率で許容してくれるカードではありますが、《ナンジャモ》を受けてしまうとその後は再び一から場を形成する必要がある点、逃げるためのエネルギーを同時に所持していなければ引き進められない点から、 ①エネルギーを持っている、あるいは《ピィ》でスタートしている
②《ネストボール》か《なかよしポフィン》のいずれかを所持している(《ネストボール》の場合は《ロトムV》でも事足りる)
といった条件が重なったときに“主に”有効なカードであり、「ファントムダイブ」や「カースドボム」、「げっこうしゅりけん」で場を崩されるリスクも高いハイスピードな現環境で《ピィ》に救われる場面が気持ち少ないように感じて今回は不採用としました。 《ナンジャモ》をドローサポートの役割を兼ねて多めに採用しているデッキが環境に多く、《ピィ》ではなく《ビッパ》を展開できていることで相手の期待値の高い行動に対してしっかりとカウンターができた盤面は多かったように感じました(もちろん結果論的なところはありますが)。 【ドラパルトex】は直前の海外Regional(ドルトムント)においてオカダリュウキ選手、アライケイト選手が使用して好成績を残しており、海外YoutuberのTier表予想においてもTier最上位もしくはその下くらいに置かれていたため、意識して勝ちに行く必要があると感じました。
ちなみに大学受験以来ほぼ未使用、化石状態の英語力を駆使してリサーチした結果、参加したLouisville Regional直前には
【タケルライコex】【テラパゴスex】【ドラパルトex】
【ルギアVSTAR】【パルキアVSTAR】【レジドラゴVSTAR】
【コントロール】【リザードンex】【テツノイバラex】【ミライドンex】【トドロクツキ】【ロストバレット】【サーナイトex】
(各Tier表の1番右は1ランク下に置かれていることも多い)
結果【リザードンex】は本当に少なく、リサーチはできる範囲でした方がいいなと感じました。
あと、英語力に関してはカードよりはるかに速い速度で経年劣化していくので、ほぼ未使用と書いていますが状態はかなり悪いです。
対戦やジャッジとの会話にはギリギリ支障がないくらいなので、まさに「プレイ用」って感じですね。
【パルキアVSTAR】デッキに対しても、「カースドボム」軸は《ポケストップ》を剥がすことが最後に要求をかけるシーンで重要ですし、《ゼロの大空洞》軸であれば【テラパゴスex】対面同様活用できるシーンが多いです。 《ボスの指令》の2枚目については【ドラパルトex】や【サーナイトex】、【コントロール】といったデッキに対して自ら押していく展開で欲しいかと思って採用しましたが、うまく活用できたかどうかは微妙なところです。 その他でいうと《ネジキ》は「ステラミラクル」発売直後から一貫して採用しているカードになっていて、初期は【リザードンex】のミラーマッチなどで盤面を修正できるカードの価値が高いとして採用していました。 過剰に《ヒトカゲ》を展開しなくても、「カースドボム」等から倒されつくした後に《リザードンex》に進化させることができますし、システムを多く立てた後の盤面から《ヨマワル》を出して突如「カースドボム」から攻撃に転じる、試合の詰めに使うのも強力な動きでした。 現在では場から《ヒトカゲ》を複数倒せるようなデッキが増えたためほぼ必須カードになっているかと思います。 《ヒトカゲ》を無理やり4枚採用して複数展開する考えの構築も見かけますが、逆に《ポッポ》や《ヨマワル》を倒すことを選択された後の展開が弱く、相手の行動に応じて後出しで場を形成できる《ネジキ》の方が環境に適合していると、少なくとも今はそう考えています。 序盤に《アンフェアスタンプ》を無理やりサーチすると5枚から何もつながらないことも多く、《キチキギスex》によって使っても解決されやすいといった欠点は抱えていますが、前のめりに攻めてきた【レジドラゴVSTAR】デッキに刺さることも多く、素引きした場合は手札を整えるカードとしても役立つ点から、どちらを採用してもよかったなとは感じています。 ただ、上手な【ドラパルトex】デッキと対面すると、相手はサイドを取らずにずっとダメージを蓄積する動きを取ってくるため、攻めていく展開で《プライムキャッチャー》が欲しいことは多いと考えています(《ボスの指令》の2枚目があっても尚欲しくなるくらい)。 特にPCPLにおいては【ドラパルトex】を使用してくるプレイヤーがもう少し多いと予想していたため、このあたりは【ドラパルトex】を強く意識した採用になっています。
海外の超強豪プレイヤーTord Reklev選手が基本的にエネルギーは合計6枚で【リザードンex】デッキを組み上げており、自分もプレイを工夫すれば6枚が必要十分な枚数であるように感じているため、長らく6枚の構築を使用しています。
《夜のタンカ》が収録されたタイミングで1回エネルギーをさらに1枚削って枠を作ることを試しましたが、《かがやくリザードン》の起動や最終盤でガタが来ることが多くなり、6枚に戻りました。 《ミストエネルギー》を採用することで、【ドラパルトex】や【レジドラゴVSTAR】デッキに対して《ヨマワル》を生存させるプランが取れるようになっていて、サイドレースやアタッカーの準備の点から要求をかけることができるようになっています。 ここまででかなり長くなってしまったので、先のTier1部分の簡易的なものに留めさせていただきます。
サイドを1枚取られたところからカウンターできる場合は色々なサイド2のポケモンを出してよいので盤面をしっかりと作り、2枚進められる展開なら若干絞り気味に戦うか干渉勝負、3枚進められた場合は《かがやくリザードン》を使って戦う以外の選択肢がないです。 《かがやくゲッコウガ》が相手の場にいる場合は《ブライア》+「カースドボム」(順序はサイドの進行状況次第)を絡められると2回の攻撃で勝てるので、理論上3枚取られたところからでも逆転は可能です。 かなり余裕のある展開を除くと《ピジョットex》を進化させることは思ったよりなく、せっかくカードを1,2枚使って進化させても次のターンには《ポケモンキャッチャー》で簡単にサイドを2枚取られて、「マッハサーチ」が1回くらいしか使えないことも多く、あまり収支がよくないイメージです。 《リザードンex》が残った状態でサイドを進められると相手の《ブライア》による負けが最後まで残ったり、無理やりエネルギーを切って逃がした先で2体目の進化が少し難しくなったり(《ピジョットex》の進化にリソースを使った場合はなおさら)と大変なことが多いです。 残り相手のサイドが3以上の状況でこちらが残りサイド1まで詰められるとセーフティリードで勝ちがほぼ確定します(残りサイドが1であれば「カースドボム」も《ブライア》も使用不可なため)。 相手にリードされた展開ではスタジアムを割りつつ要求をかけます。
《ピジョットex》の「ふきすさぶ」がスタジアムをトラッシュする効果をもっているため、強く働くことがあります。 こちら側は基本的に《ヨマワル》を2体以上展開していれば「カースドボム」+《ブライア》からサイドを4枚詰める権利を常に有していることになるので、テラスタルポケモン同士でのダメージリーチの差から基本的には有利を取ることができると考えています。 相手が「カースドボム」を使って《ヨマワル》を倒す分にはこちらのサイドも進むので、上手く進行できれば試合をコントロールすることができるマッチアップです。 負け筋となる「ユニオンビート」圏内のポケモンをスタジアムを剥がすことで消していくのが重要になることが多いです。
攻める展開では「カースドボム」を積極的に使いつつ、《ボスの指令》や《プライムキャッチャー》で試合を詰めていきます。お互いのサイドを積極的に削ったり、相手の《ヨマワル》の進化ラインを倒してダメカン操作の自由度を落としたりすることで、「バーニングダーク」のサイド取得効率を「ファントムダイブ」のサイド取得効率に近づけることができ、勝ち切りやすくなると思います。 序盤で攻め切られてどうにもならない展開以外は思ったより勝つことができますし、押された展開でも《ロストスイーパー》で要求を上げることでなんとかくらいつくことができるので試してみてください。 海外Regionalでは特に、相手のトラッシュ(=行動ログ)やプレイ順序から通りやすいこちらの行動を探る、ということを強く意識しました。
配信卓では最終盤で《ロトムV》を置き忘れてしまい勝ちを1ターン遠ざけてしまっているのですが(他にもミスが数か所あり)、相手のエネルギーが山札に少ない=サイドに落ちている可能性が高いと判断し、また炎エネルギーは逃げるために使えない(アタッカーがいなくなる)ことを加味して、結果的には海外の有名配信者に取り上げられるプレイをすることができました(本当にミスが多くて恥ずかしい限りではあります)。 初の海外配信卓はとんでもなく緊張しましたが、いい経験になりました。
BO3とBO1の大きな違いの一つが「比較的時間をかけて考える自由があること」だと考えていて、特に今後しっかりと勝っていく上で自分のプレイの最大値を上げておくことが重要になると考え、2日間通してその部分を徹底的に鍛えながら戦うことにしました。
突然ポケモンカードのルールが変わって1試合40分とかなるかもしれないですからね(笑)
それは冗談として、何かしら自分なりにテーマを持って大会に望むと上達できていいかもしれません。
カードゲーム歴もプレイングも構築力もまだまだだなと感じるので、実力を伸ばすために必要なことはできる限り取り組んでいきたいなと思ってます。
情報発信の頻度が落ちてしまっている節はありますが、長い目で応援いただけるとありがたいです。
これもプチコラム的なものですが「プレイングの最大値を伸ばす」努力と同時に、現実目線で「大会で結果を出す」ために、ミスにつながるような緊張や焦り、思考の緩みを引き起こす“外的刺激をコントロールする”というのも勝つために必要な要素の一つだと考えています。
いい宿を取るとか、涼しい/暖かい恰好をするとか、早起きする/ギリギリまで寝るとか、当日は知り合いと行く/ひとりで行動するとか、直前は強い人と練習する/有利対面で成功体験を積むとか、人によって大会当日結果を残すためのテンションの持っていき方みたいなのは少なからずあるような気がしていて、まだ具体的な形に落とせてはいませんが、カードゲームを通じて色々な人と関わっていく中で、こういった特徴の人は会場まで一つ離れた駅から歩いた方がいいとか(オカルトチックではありますが)そんなアドバイスもできるようになるとなんか面白そうだなとか思ったりしています。
なんか変なテンションで変なことを書いている気がしますが、まずはそれぞれ個人視点で集中しやすいような条件を探ってみるというのも面白い取り組みになるのではないでしょうか。
今回はPCPLと海外Regionalに参加してきたということで、共通して使用した【リザードンex】のデッキ解説と、ちょっとしたプチコラムを書かせていただきましたが、いかがだったでしょうか。
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