のぶ選手の「第7回ガルシア杯」優勝レポート!!


のぶガルシア杯優勝1101

こんにちは、のぶ(シミズ・ノブヒコ/@Cramorant_pcg)です。

今回は、10月27日(日)に行われた「第7回ガルシア杯」のレポート記事になります。
大会で使用した構築に結果から見る環境考察とボリュームのある内容となっていますので、ぜひ最後まで読んでください!


ガルシア杯とは??


ガルシア杯

Card Rush Prosのガルシア(@Trubbishx3)さんが主催している大型の自主大会です。

第1回大会の開催日は2022年11月12日(土)で、約2年間にわたり不定期で開催されています。
シミズ・ノブヒコは、ほぼ毎回参加しています!

都内でも相当レベルの高い自主大会でありながら参加人数は約150名と多く、大きめのシティリーグに参加しているような体験ができるのが特徴です。
今回はガルシアさんのメンバーシップ開始以降初開催だったこともあり、メンバーシップの入会者が多く参加していました。

ガルシアさんのメンバーシップのX投稿はコチラ

そんな大会に私はゲストとして参加させていただきました。
招待選手として、最低限決勝トーナメントに進出して威厳を保ちたいところ。

使用デッキ


11月初週のシティリーグS1に出場することもあり、使用候補デッキの中から【タケルライコオーガポン】を選択。
直前のシティリーグで強者たちがこぞって使用した【レジドラゴVSTAR】の活躍を考慮し、【タケルライコオーガポン】でどこまで戦えるのかを検証する意味で使用しました。

デッキコード:6nH9gL-17pHJ8-HnHngL

使用したデッキリストはこちら。
CL東京2025で優勝したリストから《スナノケガワ》《チヲハウハネ》に変更しています。


もうご存じの方もいらっしゃるかもしれませんが、復習として《チヲハウハネ》の採用理由を解説します。

・非ルールで闘弱点のルール持ちのポケモンを倒せる

・「ふみならす」によるLO(山札切れによる勝利)のルートが選択できる


ほぼほぼ一つ目の理由がすべてです。
現環境には《キチキギスex》《テツノイバラex》をはじめとした闘弱点のポケモンexが多く存在します。
それらに対してサイドが1枚しか取られない《チヲハウハネ》でサイドを2枚取れるのが強みです。


また、これは副産物のようなものですが、《ピカチュウex》特性「がんばりハート」もやけどによって貫通できます。
比較対象になりがちな《スナノケガワ》《コライドン》とは異なりHP140であるため、特性「カースドボム」で倒されない点もなかなか偉いです。

他にも《勇気のおまもり》《ハイパーボール》など採用を検討したカードは多くありましたが、【タケルライコオーガポン】は自分のやりたい事さえ通せば全てを倒せる力を持ったデッキなので、この完成度の高い60枚から大きく変えるような事はせずに各対面のプレー方針とプレー順序だけ練習して持ち込みました。

当日のマッチアップ


予選

・1回戦【赤ロスト】先攻×


じゃんけんに勝って先攻を選択。
相手のスタートが《テツノイバラex》だったので、【テツノイバラ単】かもな~といった気持ちで《ネストボール》をプレイします。
山札を確認すると《チヲハウハネ》はサイドで快眠していました。

【テツノイバラ単】だった場合を考え、《タケルライコex》を2面置きます。
次ターンの《オーリム博士の気迫》の受けをつくるために、トラッシュにエネルギーを置きながら《タケルライコex》にエネルギーを手貼りして番を返しました。

すると後攻1ターン目、まさかの《なかよしポフィン》
最近流行し始めている【テツノイバラドラパルト】かなと思いましたが、《キュワワー》が登場。ロストゾーンを貯めて番を返されました。

早い段階で《ガチグマ アカツキex》《かがやくリザードン》を起動されないよう《キュワワー》から倒してサイド1-1-2-2のルートを選択しましたが、1枚取った返しに4エネの《ガチグマ アカツキex》が完成したうえ《かがやくリザードン》も添えられて大変なことに。

《ブライア》を絡めて《ガチグマ アカツキex》を倒せば勝てるルートは残っていましたが、それもかなわずに敗戦。先行き不安なスタートです。


・2回戦【古代バレット】先攻○


相手のスタートは《ハバタクカミ》
【サーナイト】の可能性があるので手札にあった《ロストスイーパー》をキープしつつ、《タケルライコex》にエネルギーを手貼りし、《オーガポン みどりのめんex》の特性「みどりのまい」を使って番を返します。

後攻1ターン目に《探検家の先導》を使ったため、相手のデッキは【古代バレット】と判明。
相手は《かがやくゲッコウガ》をベンチに置いて特性「かくしふだ」を使い、番を返してきました。

【古代バレット】対面は【タケルライコオーガポン】側が不利で、どこかでターンをもらわないと勝てません。
相手の動き的にベンチの《かがやくゲッコウガ》が生命線であるのは間違いなかったので、《ポケモンキャッチャー》《ボスの指令》で倒す価値があると判断し、2ターン目は《かがやくゲッコウガ》を倒すことを目標にプレイ。成功しました。

相手は基本エネルギーをなんらかの方法でトラッシュに落としつつ、《トドロクツキ》《オーリム博士の気迫》を使わなければ攻撃できません。
このように、相手に要求札を1枚でも多く要求し続け、ターンをもらえる状況をつくり出します。

以降は相手のサポートが《探検家の先導》にならないようにエネルギーが付いた《トドロクツキ》を優先して倒し、トラッシュに古代のカードを貯めさせないようにプレイした結果、相手のターンが足らなくなって勝利を収めることができました。

不利なマッチでしたが、どうにか拾えてひと安心。


・3回戦【ボムパルキア】先攻○


《ポケモンキャッチャー》がすべて裏でサイドを2枚取るスタートはできず。

《オリジンパルキアVSTAR》のワザ「あくうのうねり」を200ダメージまでしか出ないように、序盤はベンチを絞ってプレイ。
結果的にサイドレースを有利に進め続けることができ、勝利できました。


・4回戦【ピジョットリザードン】後攻○


最初の手札に《オーリム博士の気迫》が詰まってしまい、《イキリンコex》の特性「イキリテイク」から入ろうとしましたが、サイド落ちと苦しい展開で始まります。

【ピジョットリザードン】に対しては負け筋になるので《かがやくゲッコウガ》を出したくありませんでしたが、エネルギーをトラッシュに送るために渋々出し、手札にある《オーリム博士の気迫》3枚を使って盤面を育てました。

後攻2ターン目に《ポケモンキャッチャー》からベンチの《ピジョットex》を倒すことに成功し、2-1-2-1のルートを進むことに。
《ピジョットex》が居ないことにより《ヨノワール》《リザードンex》が同時に立たないなど、相手が満足に動けなかったため、なんとか勝てました。


・5回戦【カビゴンLO】後攻○


4回戦で隣に座っていた方との対戦。【カビゴンLO】とわかっていたので後攻を選択。
最近流行りの《ロトムV》不採用の型でした。

《ピジョットV》《勇気のおまもり》を付け、《おとりよせボックス》を使用して相手の番が終わります。
後攻1ターン目に特性「イキリテイク」から入って《タケルライコex》が完成。そのままワザ「きょくらいごう」でたね切れにより勝利しました。
《ロトムV》不採用の型にはほぼほぼ勝てないのでラッキーでしたね。


・6回戦【大空洞ミライドン】後攻○


《オーガポン みどりのめんex》スタート。後攻1ターン目に《チヲハウハネ》《かがやくゲッコウガ》をベンチに置き、特性「みどりのまい」を使ってパスします。

そのまま《オーリム博士の気迫》が打てないまま3ターンほど経過。
相手に《テツノツツミ》の特性「ハイパーブロアー」を使用されたので《かがやくゲッコウガ》を前に出したところ、《勇気のおまもり》が付いた《テツノカイナex》の「ごっつあんプリファイ」でサイドが2枚先行されてからスタート。

相手の《エレキジェネレーター》が3枚消費されていたので、返しに《ナンジャモ》+《ロストスイーパー》から《チヲハウハネ》のワザ「ねっしょうどとう」で《テツノカイナex》を倒します。

相手は返しのターンにサイドを2枚進められなかったため、サイドレースが逆転。《タケルライコex》で残りのサイド4枚を2回の攻撃で取り切り、勝利しました。


予選5勝1敗の14位で決勝トーナメントに進出。
「CL2025 東京」3位のAよし選手や、トレカキャンププロのくらぽん選手も予選を抜け、決勝トーナメントは濃い内容になると確信しました。

決勝トーナメント


・1回戦【テツノイバラ単】後攻○


予選6勝0敗の選手と対戦。引き直しによるドローを6枚もいただき、人生初となる手札14枚でのスタートに。

相手は《テツノイバラex》にエネルギーを貼って番を終えます。
後攻1ターン目に《ネストボール》《チヲハウハネ》をベンチに出し、《大地の器》を2枚使ってエネルギーをトラッシュに送ります。
その後《オーリム博士の気迫》《チヲハウハネ》を育てて《いれかえカート》でバトル場に出し、ワザ「ねっしょうどとう」で勝利。

1日でたね切れによる勝利2回と、運が暴走してます。


・準々決勝【レジドラゴVSTAR】後攻○


最初の手札にまさかの《オーリム博士の気迫》が4枚……。
《オーリム博士の気迫》で3枚引くも手札が続かなかったので、特性「イキリテイク」から残りの《オーリム博士の気迫》をすべて捨てることに。

サイドを2枚先行されましたが、特性「レガシースター」を使いながら無理やり走ってきたのを見て、エネルギーがついた《レジドラゴVSTAR》を優先的に倒します。

1体目の《レジドラゴVSTAR》を倒したので、次の要求がかなり重くなり2体目の育成が間に合わず、そのまま2-2-2で押し切りました。


・準決勝【大空洞パルキア】先攻○


ここで「アライ塾新小岩支部」チャンネルメンバーのAよしと対戦。

対【大空洞パルキア】は先にサイドを2枚取った方が試合を優位に進められるマッチなので、じゃんけんが重要になります。ここで先攻を取れたため、大チャンスです。

相手のスタートが《オリジンパルキアV》でしたが、後攻1ターン目に特性「イキリテイク」から《ポケモンいれかえ》を引かれ、《オリジンパルキアV》がベンチに下がりました。

しかし、先攻2ターン目の《ポケモンキャッチャー》で表が出たのでワザ「きょくらいごう」で《オリジンパルキアV》を倒し、そのまま2-2-2で押し切って勝利できました。


・決勝【ルギアVSTAR】先攻○


最後は【ルギアVSTAR】との対戦。大会時点での立ち位置は間違いなく良いと感じていたデッキで、しっかり最終戦まで勝ち上がってきました。

相手は《キャプチャーアロマ》3回とも裏、こちらは《タケルライコex》がベンチに置けず、お互い渋めな立ちあがりで試合が続きます。
そんな中、相手が《ナンジャモ》から《ルギアVSTAR》の特性「アッセンブルスター」で《アーケオス》を2匹出すことに成功。しかし、バトル場が《チヲハウハネ》だったこともあり、《ルギアV》のワザ「かぜよみ」で番を返してきます。

こちらは《ナンジャモ》から《タケルライコex》にたどり着き、《オーリム博士の気迫》と合わせてバトル場の《ルギアV》をワザ「きょくらいごう」で倒し、サイドを2枚先行。

相手は返しに《ナンジャモ》+《チラチーノ》のワザ「スペシャルころころ」でバトル場の《タケルライコex》を倒します。
このターンに《アーケオス》の特性「プライマルターボ」で《ルギアVSTAR》《レガシーエネルギー》が付かなかったのを見て、相手のサイドに《レガシーエネルギー》が落ちていると予想。

《レガシーエネルギー》をサイドから取得していないことを祈って、《ポケモンキャッチャー》表からベンチの《ルギアVSTAR》を倒し、《チラチーノ》《ブライア》+《オーガポン みどりのめんex》のワザ「まんようしぐれ」で倒して勝つルートを選択します。

祈りは通じ、相手がサイドから《レガシーエネルギー》を拾えていなかったため、《ブライア》+「まんようしぐれ」で残り2枚のサイドを取って勝利しました。

最終的には予選5勝1敗、決勝トーナメント4勝0敗の通算9勝1敗で優勝!
招待選手としての威厳は保てたと思います。

ガルシア杯から見る環境考察



結果は【レジドラゴVSTAR】に強い【タケルライコオーガポン】【ルギアVSTAR】【大空洞パルキア】が上位入賞。これは【レジドラゴVSTAR】と【古代バレット】のシェアが多かった事が影響していそうです。

最近は強者たちがこぞって【レジドラゴVSTAR】を使う流れもあり、“大レジドラゴ“ 時代はもうそこまで来ているような気がしました。
【レジドラゴVSTAR】は大きく不利を取るデッキが少ない事が特徴で、不利なデッキに対しても《かがやくリザードン》《ヒスイ ヌメルゴンVSTAR》《シンオウ神殿》といったカードを採用することである程度不利を解消できるのが流行の要因だと考えています。

また、対策が難しいデッキであり、デッキ単位で有利を取れていないと安定して勝つのは難しいです。
デッキ単位で有利なものは【タケルライコオーガポン】、【ルギアVSTAR】、【大空洞パルキア】の3つぐらいな気がします。
これらの3デッキに対しては【古代バレット】が有利寄りで、特に【タケルライコオーガポン】に強いことから使用率が伸びていると考察しました。

12月までは大きく環境が変わらないので、【レジドラゴVSTAR】を中心とした現環境に対してどう向き合っていくのかが大事なシーズンになりそうです。

ミラーマッチは教材が増えれば増えるほど複雑なゲームになっていきますし、今まで【レジドラゴVSTAR】へのマークが甘いデッキが多かったです。
これからは【レジドラゴVSTAR】にどうやって勝つのかがデッキ選択、構築の基準になっていきそうですね。

まとめ


今回は第7回ガルシア杯の参加レポートでした。自主大会ではありますが、優勝できたのは素直にうれしいですね。
この調子で今週末のシティリーグS1も優勝して良いスタートを切り、世界大会に向けて走ります!!

次回はシティリーグS1のレポート記事でお会いしましょう。

Card Rush Prosの のぶ(シミズ・ノブヒコ)でした!


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