新弾直前!スタンダードを徹底分析~ロストアビス編~


ガルシア環境解説ロスト

お疲れ様です。ガルシア(@Trubbishx3)です。
ヨーロッパ生活による時差ボケで身体がバグり散らかし、昼間眠くて仕事が全然進みません。

熱狂のWCSが終了したかと思えば、CL横浜も直前に控えている状況。
我々に休んでいる暇などありません。
今回は「白熱のアルカナ」発売前に、「ロストアビス」による環境への影響をざっくりとまとめてみようと思います。
常に環境を追っている人からしたら「何を今更?」な内容になっているかもしれませんが、振り返ってみる良い機会だと思って読んでみてください。温故知新。



ロストギミックの追加


「ロストアビス」のリリースによる最大の影響は、ロストゾーン絡みの効果を利用したカードの大量追加によって新たなデッキの構築方法(本記事ではロストギミックと呼ぶことにします)が生み出されたことでしょう。



具体的には《キュワワー》の「はなえらび」や《アクロマの実験》によりドローを進めつつロストゾーンにカードを増やしていき、「自分のロストゾーンにカードが○○枚以上あるなら~」という条件付きの強力な効果のカードを使っていくギミックになります。


ラッシュメディア内の記事で言うと、


このあたりがロストギミックで構築されているデッキになります。



《ウッウ》による最速なら後攻1ターン目からのダメージや、中盤以降の《ギラティナVSTAR》《ヤミラミ》による盤面の支配力は相当のもので、既存の環境に与える影響はかなり大きかったんじゃないかと思います。

上で紹介したポケモンは直接ロストゾーンの枚数を参照するテキストを持っているためロストギミックとの相性が良いことが分かりやすいですが、実は他のポケモンにも強化をもたらしています。
というのも、《ミラージュゲート》を使用すれば好きなポケモンにタイプの縛りなくエネ加速を行えるため、過去に存在したあらゆるポケモンに新たな可能性が生まれたことになります。

例えば、「伝説の鼓動」で登場したアメイジングのポケモンたちはインパクトの強いテキストを持っていながら起動エネが重く色拘束も激しいというデメリットを抱えていましたが、《ミラージュゲート》を使えばかなり起動しやすくなります。
あとは今までほぼ《パルキアVSTAR》デッキの専売特許(厳密には《モスノウ》とかもいますが…)だった《かがやくゲッコウガ》の「げっこうしゅりけん」を他のデッキでも使えるようになったことも大きな変化だと思います。


ロストギミックが与える影響


大きな影響を与えるとは言いましたが、具体的にはどういう変化をもたらすんでしょうか?


①高速化



まずは環境がさらに高速化することが考えられます。
今までは《メロエッタ》くらいしか後攻1ターン目に攻撃してくることはなかったですが、《ウッウ》も結構な割合で同じことをやってきます。
加えて《ミラージュゲート》の起動も後攻2ターン目、先攻3ターン目にはスムーズにいけば可能です。
強い効果のワザが飛んでくるターンが早くなるってことは高速化って言えますよね。


②耐久系デッキの弱体化


WCSまでの環境では、耐久系のデッキは結構強かったと思ってます。
トップが《パルキアVSTAR》だったこともあって、そこそこの打点を常に出しはするけどVSTARを一撃で倒せることはあまりなく、ダメージを刻み合うゲームをしていたイメージでした。
実際に自分が使ったデッキ(《アルセウスVSTAR》《インテレオン》)も耐久寄りのデッキです。
あとは耐久系のコンセプトだと《ジュラルドンVMAX》とか《ハピナスV》ですかね。



新規追加された《ギラティナVSTAR》の「ロストインパクト」によって、耐久値が上がっていないVSTARは一発KOされてしまうし、仮に耐えられるポケモンでも「スターレクイエム」によって問答無用で突破されてしまいます。
同時に「ロストアビス」で追加された《キュレムVMAX》も青天井の打点を出せるワザを持っている影響もありますね。
①の高速化によってコンセプトが通る前に負けやすくなった、というのもあり得ます。
以上より、従来の耐久系デッキは少し向かい風ではないかと思いました。


③非Vデッキの弱体化


このタイプも同じように、以前までは強力なコンセプトでした。
具体的なデッキタイプで言うと《インテレオン》軸で《かがやくリザードン》をメインアタッカーに採用したデッキや、あんまりいないけど《ルナトーン》《ソルロック》のデッキなどが挙げられます。
こっちは《ギラティナVSTAR》は関係ありませんが、《ウッウ》による先殴り、《ヤミラミ》の「ロストマイン」による複数取り、《かがやくゲッコウガ》の「げっこうしゅりけん」が飛んでくる可能性が上がったことによって厳しくなりそう、という印象です。
非Vデッキが弱くなるというより、ロストギミックでも非V軸でデッキを組めるようになっているので従来の非Vデッキに取って代わってこっちが非Vデッキの主流になりそう、という感じですね。


注目の既存デッキ


以上のことを踏まえて、活躍が期待できる(というか、もう結構活躍している)既存のデッキを紹介します。

レジギガスデッキ




さっき偉そうに「非Vデッキはロストギミックに弱くなった」と書いていましたが、《レジギガス》のデッキがなぜ注目デッキなんでしょうか?



《レジギガス》のデッキを構成しているレジ系ポケモンたちは、先ほど厳しい要素であるとした《ウッウ》の110ダメージ、《ヤミラミ》の合計120ダメージ、《かがやくゲッコウガ》の90ダメージをほとんど耐えることができます。
一方こちらは体制が整えば安定してサイドを取り続けることができます。
高速かつ110ダメージが簡単に飛んでくる「ロストアビス」環境において、高HP(120-130)の非Vというサイズが適していることが分かります。
《ギフトエネルギー》の追加によって《ツツジ》などの手札干渉に強くなったのも大きいですね。

「うらこうさく」軸でも「フュージョンシステム」軸でもなければ、《クロバットV》《ネオラントV》を搭載できるコンセプトでもないので、構築のセンスが問われるデッキだと思います。
組み方を試行錯誤できる良いデッキなのかもしれないですね。
画像のデッキはWCS2022でPablo Meza選手が使用して17位だった《レジギガス》のリストを少しいじって《ギフトエネルギー》を突っ込んだ形になります。



《レジギガス》デッキは場が揃いさえすれば毎ターン必要なカードが決まっていて、他のデッキがプレイで対策するのが結構難しいです。
《ギフトエネルギー》《ツツジ》が刺さりづらくなったから尚更ですね。



例えば《シンオウ神殿》《ツツジ》を合わせて《ギフトエネルギー》を無効化する、《ロストシティ》を複数枚採用して《ふつうのつりざお》でポケモンを戻せないようにする等スタジアムを刺して対策するのが分かりやすくて良いかもしれません。

《レジギガス》って構築レベルで対策すれば結構勝てるけど、逆に構築で《レジギガス》を意識しているカードが入ってない場合は全然勝てなかったりします。
相手をすることを考えると難しいデッキです。


おわりに


以上になります。
ざっくり「ロストアビス」環境のおさらいという形になりましたがいかがでしたか?
ちょうどWCSの準備期間と被ってぽっかり抜けていたので、重要そうなところをまとめて書いてみました。
「白熱のアルカナ」環境ではどんなデッキが出てくるのか楽しみですね。

ではまた!


この記事の注目カード

ウッウ

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レジギガス

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インテレオン

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