ヨーロッパ生活による時差ボケで身体がバグり散らかし、昼間眠くて仕事が全然進みません。
熱狂のWCSが終了したかと思えば、CL横浜も直前に控えている状況。
今回は「白熱のアルカナ」発売前に、「ロストアビス」による環境への影響をざっくりとまとめてみようと思います。
常に環境を追っている人からしたら「何を今更?」な内容になっているかもしれませんが、振り返ってみる良い機会だと思って読んでみてください。温故知新。
「ロストアビス」のリリースによる最大の影響は、ロストゾーン絡みの効果を利用したカードの大量追加によって新たなデッキの構築方法(本記事ではロストギミックと呼ぶことにします)が生み出されたことでしょう。
具体的には《キュワワー》の「はなえらび」や《アクロマの実験》によりドローを進めつつロストゾーンにカードを増やしていき、「自分のロストゾーンにカードが○○枚以上あるなら~」という条件付きの強力な効果のカードを使っていくギミックになります。 このあたりがロストギミックで構築されているデッキになります。
上で紹介したポケモンは直接ロストゾーンの枚数を参照するテキストを持っているためロストギミックとの相性が良いことが分かりやすいですが、実は他のポケモンにも強化をもたらしています。
というのも、《ミラージュゲート》を使用すれば好きなポケモンにタイプの縛りなくエネ加速を行えるため、過去に存在したあらゆるポケモンに新たな可能性が生まれたことになります。 例えば、「伝説の鼓動」で登場したアメイジングのポケモンたちはインパクトの強いテキストを持っていながら起動エネが重く色拘束も激しいというデメリットを抱えていましたが、《ミラージュゲート》を使えばかなり起動しやすくなります。 大きな影響を与えるとは言いましたが、具体的にはどういう変化をもたらすんでしょうか?
今までは《メロエッタ》くらいしか後攻1ターン目に攻撃してくることはなかったですが、《ウッウ》も結構な割合で同じことをやってきます。 強い効果のワザが飛んでくるターンが早くなるってことは高速化って言えますよね。
WCSまでの環境では、耐久系のデッキは結構強かったと思ってます。
トップが《パルキアVSTAR》だったこともあって、そこそこの打点を常に出しはするけどVSTARを一撃で倒せることはあまりなく、ダメージを刻み合うゲームをしていたイメージでした。 新規追加された《ギラティナVSTAR》の「ロストインパクト」によって、耐久値が上がっていないVSTARは一発KOされてしまうし、仮に耐えられるポケモンでも「スターレクイエム」によって問答無用で突破されてしまいます。 同時に「ロストアビス」で追加された《キュレムVMAX》も青天井の打点を出せるワザを持っている影響もありますね。 ①の高速化によってコンセプトが通る前に負けやすくなった、というのもあり得ます。
以上より、従来の耐久系デッキは少し向かい風ではないかと思いました。
このタイプも同じように、以前までは強力なコンセプトでした。
非Vデッキが弱くなるというより、ロストギミックでも非V軸でデッキを組めるようになっているので従来の非Vデッキに取って代わってこっちが非Vデッキの主流になりそう、という感じですね。 以上のことを踏まえて、活躍が期待できる(というか、もう結構活躍している)既存のデッキを紹介します。
さっき偉そうに「非Vデッキはロストギミックに弱くなった」と書いていましたが、《レジギガス》のデッキがなぜ注目デッキなんでしょうか? 一方こちらは体制が整えば安定してサイドを取り続けることができます。
高速かつ110ダメージが簡単に飛んでくる「ロストアビス」環境において、高HP(120-130)の非Vというサイズが適していることが分かります。
「うらこうさく」軸でも「フュージョンシステム」軸でもなければ、《クロバットV》や《ネオラントV》を搭載できるコンセプトでもないので、構築のセンスが問われるデッキだと思います。 組み方を試行錯誤できる良いデッキなのかもしれないですね。
《レジギガス》デッキは場が揃いさえすれば毎ターン必要なカードが決まっていて、他のデッキがプレイで対策するのが結構難しいです。 《レジギガス》って構築レベルで対策すれば結構勝てるけど、逆に構築で《レジギガス》を意識しているカードが入ってない場合は全然勝てなかったりします。 ざっくり「ロストアビス」環境のおさらいという形になりましたがいかがでしたか?
ちょうどWCSの準備期間と被ってぽっかり抜けていたので、重要そうなところをまとめて書いてみました。
「白熱のアルカナ」環境ではどんなデッキが出てくるのか楽しみですね。